未経験で経理になったけれど、分からないことが多いし、先輩や上司に怒られて毎日つらい…
事務職の中でも経理は専門性があって人気がある職種です。
未経験から経理に採用され、いざ働き始めたら思った以上に大変だ…。
どのくらいで仕事に慣れるんだろう?
と、不安に感じている方も多いと思います。
未経験から経理になってつらいと感じる理由と、その対策を解説していきます!
未経験で経理がつらいと感じる理由5件
①覚える必要がある専門知識が多い
経理は専門用語や必要となる専門知識が多いです。
簿記を始め、税法や社会保険の知識も必要になってきます。
上司からの指示に専門用語もバンバン入ってきます。
既に業務を経験している上司や先輩社員は、「過去の資料を見たら分かる」と考えがちです。そのため、専門用語の意味や仕事の手順の説明がざっくりしていることも。
今は人手不足の職場が増えているため、そもそも前任者がいなくて仕事が丸投げ状態、なんてこともあります…。
丁寧に教えてもらった上で、ミスしてしまった場合には反省して次に活かせば良いと思えますが、教えてもらえない環境だとストレスが溜まってしまいます。
仕事をどう進めたらいいか分からない、というのが経理でつらいと感じる理由の1つかと思います。
②決算など締切前になると職場がピリピリする
経理の仕事には締切があります。
毎月の月次決算や年次決算、税金の納付、取引先や従業員への支払いなどなど…。
やるべき仕事の量は大きく変わらない中、なんなら人手は減るので、特に決算前はピリピリした空気になりやすいです。
未経験から経理になって、このピリピリ感に戸惑う方も多いのではないでしょうか。
ピリピリしている上司や先輩には質問しにくいです。
(忙しそうだし、とりあえず仕事を進めて後で報告しよう…)と思ったら、後から「これ違う!」と指摘されたこともあります。
指示があいまいなところを確認しようと上司に質問すると、(上司にとっては時間を取られるため)機嫌が悪くなり、悪循環に…。
未経験から入社して不安な気持ちの中、職場がピリピリしていてつらい…と感じるのは当然です。
ミスをしてはならない、というプレッシャーがつらい
経理の仕事はミスをしてはいけない、というイメージはありませんか?
私も経理になった最初の頃、このプレッシャーをひしひしと感じながら仕事していました。
真面目な方が多いので、ミスしてはいけない、という気持ちで自分を追い込んでしまいやすいです。
ミスなく確実に進める必要がある。
でも、期限があるのでスピードも求められるので、その両立が難しい。
ミスをしない!という精神論ではなく、ミスのリスクを最小限にする仕事の進め方を部署でつくっていくことが理想ですが、職場によっては担当者任せのところも…。
確実に効率よく進められるのは、経験があってこそ。
未経験で上手くいかない…と焦らなくても大丈夫。
④職場の人間関係が悪いときつい
人間関係が良く、上司や先輩が丁寧に教えてくれる、もしくは質問に答えてくれる環境であれば、経理の仕事はとてもやりやすいです。
こういった環境は、新人の自分にも、教える側の上司にとってもメリットが大きいです。
【教わる側のメリット】
- 分からないことを教えてくれる、という安心感があり、落ち着いて仕事ができる
- ミスが減り、仕事の理解も深まって処理スピードも上がる
- 報告連絡が密にでき、自分にもできる仕事を少しずつ振ってもらえる
- できる仕事の幅が広がり、転職時に強みになる
【教える側のメリット】
- どこが分からないか把握してマニュアル化すると、のちのち教える手間が省ける
- 報告連絡をしてもらうことで、どのくらい進んでいるか、スケジュールを管理しやすくなる
- 担当者の仕事の質とスピードが上がり、部署全体が底上げできる
- 担当者が長く仕事を続けられると、採用活動の時間や教える手間が省ける
このような良い職場環境であれば、着実に仕事を進めていって、入社から1~2年でだいぶ仕事に慣れてくると思います。
ただ、この逆パターンで、職場の人間関係が悪いと一気に仕事がやりにくくなるのも経理の特徴です。
もし職場環境が悪い場合には、自衛することも大切です。
未経験で経理になって、なんで自分はできないんだろう…とあまり自身を責めすぎないでくださいね。
⑤部署内で細かい暗黙のルールがあったりする
- コピーは両面印刷にして
- 書類をファイルに保管するときはこの順番で並べて
- この振込金額が確定したらすぐ承認に回して
具体的にマニュアル化されている訳じゃないけど、以前からのやり方を維持していて、暗黙のルールが出来ていることもあります。
そんな細かいこと、どっちでもいいじゃないか!と思うこともあります…
職場にもよりますが、こういった暗黙のルールが多いと慣れるまで気疲れしやすいです。
経理がつらいと感じる理由を踏まえて、これからどうやって乗り切っていくか?
その対策をお伝えしたいと思います。
対策①:最初の1年は経験を積む、と割り切って仕事を覚えることに集中する
経理の仕事は、就職して最初の1年が一番大変です。
2年目以降は、1年目にやったことを応用できるので、1年目をどう乗り越えていくかがポイント。
分からないことを質問して誠実に答えてくれる環境であれば、それを覚えていけば良いので、スムーズに進めていけます。
問題は、職場の人間関係が悪かったり、教える側に余裕がなくて、質問しにくい環境の場合です。
まず、1年目はやったことがないので分からなくて当然。
例えば指示に分からないことがあったとき、
「仕事の進め方ですが、このような流れで進める、という理解で合っていますか?」
と確認してメモを取ることをオススメします。
確認した上でどこかミスしてしまった場合は、自分がミスしやすいポイントや、勘違いしていた部分をまとめておきます。これを繰り返して少しずつ仕事内容の理解を深めます。
ミスしたことで上司に怒られたり、先輩に質問してイライラされることもあるかもしれません。
周りには謙虚に振舞いながらも、(最初はみんなそんなもんだから、1年目は経験して覚える期間だ)と心の中は割り切って過ごしましょう。
未経験で入社した1年目の社員に、重大な仕事は振らないはずです。
自分が入力した金額が間違っていたからと言って会社が倒産する訳でもありません。
私は、朝に出勤した時点で及第点は取れてる!
後は加点されるだけ!と思うようにしていました
対策②:数年後の転職計画を立てる
1年目が特に大変だと分かっていても、
今つらくて乗り切れる気がしない…
出社するのが憂鬱で、出口が見えないトンネルに迷い込んだような気持ちになったこともあります。
そんなときは、数年後の転職計画を立てる、ということをオススメします。
いやいやいや、仕事を始めたばかりなのに、転職活動なんて大変だよ、と感じるかもしれません。
転職サイトを見て求人を眺めるだけでも良いです。
未経験から経理になろうと就職活動している時、未経験可の求人が少ないと感じませんでしたか?
一度経理を経験すれば、次の転職では経験ありとして応募できます。
経験年数2年以上で求人を検索するとたくさんの募集が見つかります。
今は在宅ワークを導入している企業も増えてきて、自分にとってより魅力のある求人に応募できる、と考えるとモチベーションになります。
また、今の会社でうまくやっていかなきゃ、というプレッシャーが減ります。
仕事がつらくて体調にも影響が出ている場合には、体が一番大事ですから、無理せずに医療機関を受診したり仕事を休むことも視野にいれてくださいね。
まとめ:未経験で経理がつらいと感じる理由
- 専門知識を覚えることが多く、分からないことを質問しにくい
- 決算など締切前になると職場がピリピリする
- ミスをしてはならない、というプレッシャーがつらい
- 職場の人間関係が悪いときつい
- 部署内で細かい暗黙のルールがあったりする
未経験で経理に入社し、思った以上に大変だ、うまくいかない、と感じる方も多いです。
1年目は覚える期間だと割り切り、経験したことを次の転職で活かせばいい、ぐらいの気持ちでやっていくことをオススメします!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。